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| サンタマリア修道院には,ポルトガル彫刻の最高傑作といわれるペドロとイネスの石棺があります。 |
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| ←イネスと↑ペドロの対の石棺。 |
最後の審判で生き返って起き上がった時に,最初にお互いが見えるように,足を向け合って眠っています。
------ ペドロとイネスの悲恋物語
アフォンソ4世の王子ペドロは1339年(19歳),カスティーリャ王女コンスタンサと政略結婚させられますが,
王女に付いて来た侍女イネスと恋におちます。コンスタンサとの子がフェルナンド1世です。1345年コンス
タンサが死ぬと,ペドロはイネスとの関係を公然にし,2人の間には子供も生まれます。しかし,カスティーリャとの関係を憂慮した王と重臣たちは,1355年イネスを暗殺します。1357年父王の死後,即位したペドロ1世は,イネスを正式な王妃として教会に認めさせ,殺害に関与した者を処刑。さらにイネスの遺骸を掘り起こし,正装させて玉座に座らせ,重臣たちにその手に接吻させて王妃として認めさせたといいます。
------ ペドロ1世は,イネスの死後は正妃を迎えませんでしたが,庶子にバターリャで勝利しポルトガル黄金期の基礎を築いたアヴィシュ朝の祖ジョアン1世をもうけました。 |
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| ←王の間,壁面に歴代の王の像,修道院の歴史が描かれたアズレージョ |
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