 | | バターリャは「戦い(battle)」の意。国王フェルナンド1世は,1371年(26歳)和平協定でカスティーリャ(スペイン)王女と婚約しました。しかし,人妻レオノール・テレス(21歳)に会って魅惑され,夫と離婚させ正妃とし,
婚約は破棄します。10年後再びカスティーリャと交戦して敗北し,1383年ベアトリス王女(10歳)を,最初の妻
と死別したばかりのカスティーリャ王フアン1世(24歳)と結婚させます。今後嫡出男子が生まれなければ,
ベアトリスが王位を継ぐ条件付きです。同年フェルナンド1世は嫡出男子のないまま死去。条約に基づき
ベアトリス王妃がポルトガル女王即位を宣言し,母レオノール・テレスが摂政となります。しかし,ポルトガルの貴族たちはベアトリスの王位を認めず,1385年コルテス(身分制議会)で,先王の異母弟(庶子)ジョアン
(28歳)に王位を授けます。フアン1世は妻の王位を主張し,ポルトガルへ侵攻。8月14日バターリャ近郊
アルジュバロータの戦いで,新王ジョアン1世と将軍アルヴァレス・ペレイラ率いるポルトガル軍(6,500人)は,カスティーリャ軍(31,000人)に壊滅的打撃を与えて敗退させ,ポルトガルの独立を守りました。 |
